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自分の作品でフリー素材サイトを作ろう
こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカ(@YouFulca)です
プロのゲームサウンドクリエイターとして企業で働く傍ら、
月間10万PVを超えるフリー素材サイトWingless Seraphを運営しています。
サイト経由の収益としては、月に5~20万円の間をうろうろしています。(2020年3月現在)
昨今フリー(無料)素材サイトを作りたい人が増えているようです。
フリー素材サイトは、クリエイターの作った作品そのものでお金を稼ぐのではなく、
口コミやSEOで人を集めて広告収入でお金を稼ぐビジネスモデルです。
日本で一番有名なフリー素材サイトはいらすとやさんですね。
もはやテレビでもYouTubeでも見ない日はないというほど利用されています。
今回は、そんなフリー素材サイトの作り方や基礎的な考えを解説いたします。
ちなみに、私自身はホームページ制作においてプログラミングの知識はほぼゼロで、
いまだにホームページ・ビルダーを使って更新していますが、全く問題はありません。
あなたが一番好きで得意なテーマを選ぼう
まずは、あなたが作りたい素材のテーマ(ジャンル)を明確にしましょう。
もちろん、イラストレーターの方は絵、サウンドクリエイターは音楽など
大まかにはすでに決まっていると思いますが、
ここで大事なのはさらに細かくターゲッティングをすることです。
汎用的な素材サイトも重宝されるのですが、そういったサイトは残念ながら
既にネット上にあふれかえっています。
しかもそうしたサイトは、企業が運営し大勢のクリエイターが登録しているか
長い時間をかけて素材を増やしてきた有名サイトなので、
今から汎用性で勝負しようとしても個人のサイトでは勝ち目がありません。
これから個人で素材サイトを作る場合は「特化型素材サイト」が有効です。
例えば「和風特化」とか「ダークファンタジー特化」、「美少女特化」などです。
ここで大切なポイントが一つ。
必ずあなたが作るうえで一番得意で楽しいテーマにフォーカスしてください。
「これが人気が出そう」とか「これが市場に少なそう」という観点だけで
自分のテーマを決めると、高確率で失敗します。
なぜなら、シンプルにモチベーションが続かないから。
利点としては、特化した方があなたの色が出てファンを作りやすい、という点があります。
あなたが作っていて楽しく、人より得意であり、喜んで時間を費やせるもので勝負してください。
これはクリエイティブなビジネスをしていくうえで特に大切なことです。
ちなみに私のサイトはゲーム音楽特化型、その中でも特にバトル(戦闘)の曲が得意なので
おのずと私のサイトの中でも量が多く、かつダントツで人気があります。
〇〇が欲しいならあなたのサイトと言われるくらい特化させましょう。
ただし、エロい素材は注意が必要です。
規約上、Googleアドセンス(広告)が張れないためです。
Googleアドセンス(広告)を張ろう
フリー素材サイトを収益化する上で重要なのは広告です。
その中で最も有名なものが、Google アドセンスになります。
この記事をご覧になっている方はすでにご存じかと思いますが、
ブログの上や横に張ってある広告はほとんどがこのGoogleアドセンスです。
こちらをサイトに張り、人を集めることで広告収入が発生します。
必ずしもクリックされる必要はなく、ものによっては表示されるだけで
わずかですが収入が発生します。
既に勘のいい方はお分かりかと思いますが、PV数(サイトが見られる数)が
ダイレクトに広告収益に影響します。
つまり検索エンジンの上位に掲載されればされるほど収入が増えます。
素材を特化させることの利点はここにもあって、
「〇〇 フリー素材」という検索ワードであなたがこの〇〇に特化していた場合、
他の汎用的なサイトよりもGoogleのアルゴリズム的に上位に表示されやすいのです。
先ほど言った通り、私のサイトは”ゲーム音楽特化”のフリー素材サイトです。
Googleで「ゲーム音楽 フリー素材」や「ゲーム音楽 無料」と検索すると、
私のサイトが一番上に表示されます↓
Googleアドセンスは登録できるようになる前に審査が必要です。
審査に通るまでの基準は不明で、素材のジャンルにもよりますが
音楽であれば最低でも50曲ほどは無いと厳しいはずです。
ファンのために、有料素材を販売しよう
広告収入だけでは、正直ブログなどに比べると収益は伸びにくいのが事実です。
記事が増えていくわけでもなく、広告単価も比較的安いためです。
そのため、アクセス数が増えてきたら、ファン向けの有料素材の販売も
視野に入れて、サイトを運営していきましょう。
フリー素材の最大の難点として、「他人と被る」というものがあります。
特にゲーム向けの素材などで人気サイトの素材は顕著です。
これを解消するには、素材を使う人数を減らすしかありません。
有料素材というのは、無料に比べて圧倒的にダウンロード数が減ります。
これを利用して、「オリジナリティを出したい方は有料素材もご検討ください!」
というマーケティングができます。
あなたが真摯にサイトを運営していけばファンは必ず増えていきますので、
あなたの素材を使いたい人は購入してくれるようになります。
英語ページを作ればPV数爆増
日本語は、使用する人は1.5億人の、世界で一番ムズかしい言語です。
正直、日本人しか使わない言語です。
それに対して英語は地球の標準言語、使っている人は15億人です。
これが何を意味するか、もうおわかりですね?
英語ページを用意するだけで、世界中のクリエイターの目に留まり
あなたの作品を見てくれる潜在的なお客様は10倍に増えます。
私のサイトは英語のページを用意してから、PV数が15%も伸びました。
(サイト訪問者の15%が海外のクリエイター様)
フリー素材サイトの収益はダイレクトにPV数の影響を受けるわけですから
これがいかに重要なことかわかると思います。
私のサイトの日本語ページ↓
上のページを英語に翻訳した海外向けページ↓
英語ができない、という方は、有料の翻訳サービスがオススメです。
私が利用したGengoというサイトは、英語であれば正確な翻訳文を数時間で納品してくれます。
値段は1文字5円なので、200文字程度で1000円で依頼することができます。
重要性のうすい短い文章であればGoogle翻訳でも十分です。
<参考記事>
日本人クリエイターが英語を勉強すべき3つの理由!知らないだけで大損!!
ファンが付けば、サイト経由で依頼も来る
貴方のサイトが順調に育ち、作品そのものにブランド性が生まれたら、
いよいよサイト経由で制作依頼が来るようになったりします。
つまり、完全にオーダーメイドであなたの作品を作ってほしい、という依頼です。
こうなればかなりの収益を見込めますが、ここで重要な点があります。
絶対に安く見積もってはだめです。
少なくとも、時給2000円以上が目安だと思っています。
例えばもし納品するまでに8時間労働で丸二日かかると思ったのなら、
最低でも2000円×16時間で32,000円を請求すべきです。
理由は、フリー素材サイトと違って制作依頼での仕事は
シンプルにあなたの時間を切り売りすることになるからです。
よっぽどお金に困ってでもいない限り、
貴重な時間を削って安い仕事を受けるくらいなら
フリー素材を一つ作った方がマシです。
この件に関してはよくツイッター上で問題になっていますが
安すぎると、相場も下がり他のクリエイターにも迷惑が掛かりますし、
ぶっちゃけ言ってしまえば依頼者の質も下がります。
ある程度の金額を設定することで双方に責任も生まれるため、
安請負は絶対に避けるべきです。
成功する人はやめない人
最後に、残酷な事実をお伝えします。
おそらく大半の人が、収益が5000円も無いうちに挫折します。
理由は、そこまでいくまで非常に長い時間がかかるからです。
稼げなくて当たり前、くらいの心構えで始めてください。
鬼の継続、鬼の改善、マーケティングやSEOなど
ここに書ききれなかった学ぶべき重要な要素もたくさんあります。
ですが、これからの時代、クリエイターは積極的に自らの力で
世界にアピールしていかなくてはなりません。
ただ作品を生み出し続けても誰も見てくれません。
あなたの渾身の作品を生かすも埋もれさせるも、
全てはあなたのやる気次第です。
<合わせて読みたい>
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ここまで読んでいただきありがとうございました!
高品質なゲーム音楽、効果音、ボイス素材が無料でダウンロードできる私のサイトに是非お越しください!
→ユーフルカの音楽素材サイト Wingless Seraph