【DTM】ダークソウル風なゲームのBGMの作り方【音楽性を捧げよ】




絶望と混沌の世界をDTMで再現

こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカ(@YouFulca)です。

 

今回は、完全に打ち込みだけでダークソウル風の世界観を表現する

 

このようなオリジナルのゲーム音楽の作り方を解説したいと思います↓

 

私のサイトで配布中の無料ゲーム音楽素材”Age of Dark Kings”です)

 

 

ダークソウルのようなゲーム、通称ソウルライクと呼ばれるジャンルの

 

インディーゲームが増えてきていますので、需要もかなり増えています。

 

 

あの絶望の世界観は、DTMではどのようにすれば表現できるのでしょうか?

 

 

使用する音源や楽器

まずは使用する音源選びです。

 

ダークソウルの、絶望的でダークな雰囲気を演出している楽器は

 

主に以下のものです。

 

  • コーラス(聖歌隊)
  • ストリングス(弦楽器群)
  • チューブラベル
  • ハープシコード(チェンバロ)
  • パイプオルガン
  • ピアノ
  • 低音の金管(ホルン、トロンボーンなど)
  • ティンパニ

 

もちろんボスやシチュエーションによってこの限りではなく

 

民族楽器なども使用されていますが、大まかにいうとこんな感じです。

 

 

特に重要なのは上二つ、コーラスとストリングスです。

 

この二つ無くして、ダークソウルの世界観は絶対に表現できません。




絶対必要①コーラス音源

コーラス(聖歌隊)に関してはどんなものか、言うまでもありませんね。

 

大半の楽曲で聞こえてくる、「アーーーアアーーーーーー」という人の歌声です。

 

 

大半の曲は壮大で男女大人数の編成が使われていますが、バリエーションも多く

 

“灰色の大狼シフ”などの神秘的かつ悲しい曲は女性ソプラノと男性テノールのソロが

 

それぞれメロディを歌っています。

 

 

ただ「アアーーーアアーーー」と歌うだけでもそれっぽくなりますが、

 

ラテン語などを歌わせることができる音源を使用するとより異世界感が出ます。

 

 

私が使っているコーラス音源は、「Requiem Light Symphonic Choir」です。

 

冒頭に紹介したサンプル曲のように、ラテン語を適当に並べて仮想言語を表現できます。

 

またソロで歌わせることも可能です。

 

 

 

絶対必要②ストリングス音源

ストリングスに関しては、ダークソウル1に関してはあまり大規模編成ではない印象。

 

ダークソウル2、3と、物語が終局に向かうにつれて壮大になっていきます。

 

 

大抵の汎用的な音源は、ストリングスの人数までは細かく調整できません。

 

 

細かく編成人数を選べるストリングス音源で、プロ視点で最もオススメな音源は、

 

Spitfireの「Studio Strings」です↓

 

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こちらのストリングス音源は、例えばヴァイオリンを16人、8人、6人、4人など

 

細かく人数を調整できることが特徴で、さらにオーケストラ音源にありがちな

 

深いホールリバーブもかかっておらず、オケになじませやすいのが魅力。

 

 

よってジャンル問わず非常に使いやすく、よく仕事でも使います。

 

さらに深い世界を表現したい方はソロのストリングス音源を持っておくと便利です。

 

<<参考記事>>

【Spitfire】 ヴァイオリン音源 Solo Violin が神過ぎる【レビュー・使い方】

 

 

あえて半音でぶつけて不安な響きを作ろう

ここからは実践的な打ち込みのテクニックです。

 

 

ダークソウルのような不安定で混沌とした世界を表現をしたい場合、

 

あえて綺麗な和音ではなく、全音や半音でぶつけていくのが効果的です。

 

 

これは冒頭で紹介したサンプル曲の終盤のコーラス部分です。

 

低~中域のGとG#がぶつかっていますが、これがこの場合いい味を出しています。

 

 

 

 

これはサスペンスやホラーゲームのBGMでもよく使われる表現方法です。

 

 

ダクソ本家の”四人の公王”などの曲は特に混沌としていて、低音域でぶつかりまくっていますが

 

それがよりあのボスの凶悪さを表現していますね。

 

 

また、メロディも音階的ではなく、半音進行にして虚ろな感じにするとよりGOODです。

 

 

ボス戦は”静”と”動”を使って物語性を出す

ダークソウルでは、各ボスそれぞれに語られることのない物語が明確に存在していて、

 

多くは曲の雰囲気や展開でプレイヤーに想像させるような演出をしています。

 

 

“灰色の大狼シフ”には悲しい過去があり、”オーンスタインとスモウ”は不死の勇者に与えられた王女の試練。

 

そんな設定が、曲を聴いただけでわかってしまいますね。

 

特に壮大で混沌としたボス戦が多い中、ラスボスだけは悲しいピアノソロという演出は神。

 

 

そもそもフロムソフトウェアのゲームには作品中で語られることのない要素が多く

 

そのほとんどが、プレイヤーたちの妄想と考察によって補われています。

 

(これを通称フロム脳と言ったたりしますがそれはまた別の話)

 

 

例えば、こんなダークソウルのボス戦風BGMを作ってみました↓

 

 

いかがでしょうか?

 

前半は前半はズシンズシンと歩み寄ってくる巨大ボス登場です。

 

 

しかし35秒から突然雰囲気が一変し、ハープのアルペジオと女性ソプラノのソロに。

 

まるで静寂に包まれた聖域で女性が祈りを捧げるような雰囲気です。

 

 

そして終盤からはまた混沌と暴れまわるボスのような曲調に。

 

 

 

みなさんはこれを聞いてどんな物語を想像したでしょうか?

 

 

“神殿に封じられた凶暴なゴーレムのソウル。

 

石の巨人は、かつて自らを創造した少女を護るために孤独な戦いを続け

 

護るべきもの全てが朽ち果てた後、その思念だけが遺った。”

 

 

アイテム説明欄まで妄想してしまうあなたはもう立派なフロム脳患者。

 

 

まとめ

ダークソウルはその美しく退廃的な世界観で世界中を魅了し

 

今も世界中で多くのフォロワーを生み出しています。

 

 

JRPGならではのカッコいい戦闘曲もいいですが、たまにはこんな

 

大人な世界観のゲーム音楽も作ってみませんか?

 

 

 

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