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超初心者でも作れる!!ゲーム音楽のバトル曲の作り方
こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカ(@YouFulca)です。
めちゃくちゃーム音楽作ってます。
ゲーム音楽作りたい人で、バトル曲が作りたいって人、多いですよね。
っていうか大半ですよねw
今日は、本当にDTMで音楽を始めたばかりでどうやってゲームの音楽を作ったらいいか
わからないという人向けに、シンプルなバトル曲の作り方を解説いたします。
ここではドレミファソラシドだけでバトルの音楽を作ります。
【準備段階】
まずは音楽制作ソフトと音源を立ち上げます。
制作は、国内シェアNo1の音楽制作ソフトCUBASE PROを使用します。
最初はたくさんの音が入っているマルチ音源が便利です。
最初はHALION SONIC SEを使うのが最適です。
ソフトを立ち上げたら、まずチャンネル1に「GM 049 String Ensemble1」を選んで立ち上げてみましょう
Stringsとは弦楽器、つまりバイオリンなどの事です。
必ずと言っていいほどゲーム音楽では使われる音色です。
そしてBPMを170前後に設定しておきます。BPMは一言で言うと曲の速さ、テンポです。
【メロディについて】
音楽のメロディの種類には大まかに分けて2種類あります
長音階(メジャースケール)と短音階(マイナースケール)です。
長音階は、明るい曲調、楽しい曲調に良く使われるメロディで、
短音階は、悲しい曲や哀愁があるという意味でカッコいい曲に使われるメロディです。
一般的に「カッコいいバトル曲」だと思われている曲は99パーセントこの短音階を基準に作られています。
ドレミファソラシドで音楽を作る場合、短音階はラシドレミファソラの並びになります。
試しに鳴らしてみるとわかると思いますが、
ドレミファソラシドは明るく、
ラシドレミファソラは暗い感じの印象を受けると思います。
この若干暗く悲しい感じを、かっこいいと感じる人が多いです。
【和音(コード)について】
みなさんご存知の通り音楽は複数の音の組み合わせ、つまり和音で出来ています。
そこでその組み合わせ、和音の法則を覚えてください。
これをコードと呼びます。
もっとも単純なコードは、基準となる鍵盤を元に、一つ飛ばしで鳴らした三和音です。
つまりドミソ、レファラ、ミソシ・・・などになります。
ドレミファソラシドというのは、コードの名前に言い換えるとドから順にCDEFGABCとなります。
ラから並べると普通にABCDEFGAですね。
さらにルールがあり、悲しい響きのコードには小文字のmをつけなくてはいけません。
試しにラドミという和音を鳴らしてみてください。
ラ、つまりAを基準とした悲しい響きの三和音です。これをAに小文字のmを足してエーマイナーと呼びます。
ここではあえて音源は載せませんが、ラド#ミと鳴らしてみてください。
明るい響きになったと思います。これがAです。
それでは試しにドレミファソラシドをドからすべて三和音で押さえてみて下さい。
ドミソ
レファラ、ミソシ、ラドミの和音は他のものに比べて悲しい響きに聞こえませんか?
レファラ
ミソシ
なのでこれらをそれぞれ、Dm、Em、Amと呼びます。
シレファだけ、他のどの和音ともちがう印象を受けるかもしれません。
これは”Bmフラット5″というまた特殊な和音ですが、
最初は悲しいマイナー系の和音の一つ覚えておけば大丈夫です。
先ほど、バトル曲の大半は短音階(マイナースケール)で出来ていると言いました。
今回はラシドレミファソラですね。
なので、ラの和音、Amを最初に使えばいいと言うことです。
【コード進行】
コード進行というのは、ようするにコードの横の流れのことです。
いろいろなパターンが存在しますが、まずは最も簡単なパターンを作ってみます
ラを基準にするので最初はAmです。そのあとは一音ずつ下げていき、
その後G→F→Em→Dm→F→Gと並べて8小節で最初のAmに戻るループを作ります。
では1小節ごとに打ち込んでみましょう
最初はラドミ、次はソシレ、そんな感じです。楽な方法はラドミを打って、
1小節ごとにコピーしていく方法です。その際、ラドミを一音ずらしただけでは
ソラ#レになってしまうので、真ん中のラ#音をキーボードの上キーで一音上げてください。
そんな感じでコピぺを繰り返してDmまで作ったら今度は上にあげて同じようにGまで打ち込みます。
そうしたら範囲を選択してループボタンを押してループするようにします。
今、こんな感じのループになっているはずです。
【楽器を足す】
このままでは流石に曲として寂しすぎるので、ドラムとベースを足しましょう。
ドラムは、一から打ち込める人は打ち込んでもいいのですが、
最初はどうしていいかわからないと思いますので、まずは最初から用意されている
ドラムのループファイルをインポートしてみましょう。
CUBASEの場合は画面右からメディア、ループ&サンプルの中から探してみてください。
次にベースです。
HALION SONICをひらいて、ストリングスの下のチャンネル2にベースを読み込みます。
次にHALION SONICの下に右クリック→MIDIトラックを追加すると、ベースのトラックが作れます。
ベースは、とりあえずコードの基準となる音、
例えばAmならラ、Gならソをひたすら8分音符で連打するだけで大丈夫です。
音程はベースなので低い位置にあります。C1の真下のラが最適です。
今こんな感じのループになっているはずです。
【メロディをつけてみる】
ここまで来ると、伴奏とリズム隊が鳴っているので、そこそこ曲っぽくなっているはずです。
ここに、メロディーをつけてみましょう。
HALION SONICのチャンネル3にソロバイオリンを読み込んで、またトラックを追加します。
メロディの付け方ですが、垂れ流しながら鼻歌を歌ってみて
いい感じのメロディが出てきたら打ち込んでみてもいいですし、
思いつかないと言う人は、最初はコードの構成音、
すなわちAmならラ、ド、ミのいずれかから始まるようにすればあとはぶっちゃけ
ドレミファソラシドを適当に鳴らせば大丈夫です。
なんかしっくり来ない、と言う人は、
何も考えずに「ファ」だけ抜かして弾いてみるといい感じになる時があります。
鍵盤がある人は適当に弾いてみてください。
始まりに勢いが足りないと思う人は、ドラムのトラックを開いて
C2かC#2にキーを打ち込んでみましょう。
大抵のドラム音源のこの鍵盤には、クラッシュシンバルというシンバルの音が入っており、
曲の始まりや節目節目に勢いをつけることができます。
今こんな感じのループになっています。
【もっと音を足したいときの裏技】
伴奏とメロディとベースとドラムができました。
これで、本当に簡単ですが8小節のループができました。
ここで、まだちょっと音が少なくて寂しいな、とおもったら、裏技があります。
アルペジオという方法です。
アルペジオというのは日本語で言うと分散和音です。
つまり、Amならラ、ド、ミを分散、バラして鳴らすということです。
実際にやってみましょう。
HALIONのチャンネル4にプラックからハープを読み込みます。
そしてトラックを追加して、16部音符の長さで、
音程の低いところからラドミラドミラドミと打っていきます。
小節の半分まできたら下げていきます。
これを全コード分やるだけで、音数が増えて豪華になります。
ロマンシング サ・ガ3の四魔貴族バトル1なんかで聞くことができる手法です。
ちょっとハープの音量が大きい気がするので、
HALION SONICのミキサー画面で音量を下げます。
今こんな感じのループになっています。
【もっと長くしたい場合は】
8小節より長くしたい場合は、4小節単位で増やしていきましょう。
最後はあたまのAm に戻るように作ります。
1小節ずつカットして、各小節のコードがわかるようにしておくと便利です。
ぶっちゃけループの直前のコードをG、もしくはEmにしておけばあとは
コード進行はどうでもいいので、好きなコードの部分をコピペしていきます。
慣れないうちは、近い音程のコードを隣接させた方がスムーズにつながりやすいです。
【もっと楽器を足していきたい場合は】
これ以上先は作曲ではなく編曲、アレンジの話になってしまうので
今回は詳しくはお話ししませんが、コードに含まれる音程の音を足したり
メロディのハモリパートを足すだけで劇的に変わる場合があります。
ぜひ試してみてください。
【書き出し】
最後にOgg Vorbisを選んで書き出して、
RPGツクールのBGMフォルダに入れれば、何もしなくても自動でループしてくれるので
ゲーム音楽として使えます!
お疲れ様でした!
動画解説
【もっと違うコードを使った曲に挑戦しよう】
もちろんAmの曲のコードはこれだけではありません。
今回の知識を活かして、別のコードを使ってみましょう。
例えばEmではなくE(ミソ#シ)を使うとこんな風になります。
たくさんのバトル曲を研究しコード進行を覚えていけば、
より本格的で、市販のゲームでよく聞くような音楽が作れるはずです!
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