それでも私がハード音源を手放せない理由
こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカです。
皆さんはDTMで音楽を作る時、ハード音源を使う派でしょうか?
最近はパソコンもソフト音源もハイクオリティなものばかりなので
あえてハード音源を選ぶ理由が無いという人もいますし
若い人の中ではMIDIケーブルを知らない人も多いですよね。
今回は、私がハード音源を手放しきれない理由を挙げていこうと思います。
ハード音源を使ったことが無いという人にもヒントになれば幸いです。
トピックスはこんな感じ。
- マニアックな音が入っている
- わざとらしい音が入っている
- アナログシンセは実機が最強
マニアックな音が入っている
まず、YAMAHA MOTIF RACKやROLAND INTEGRA-7など
マルチティンバー音源の特徴としては何といっても
中に入っている楽器、音色の種類が豊富という事です。
その中でも、特にマニアックな民族楽器や古楽器、
シンセパッドなどのその機材にしか入っていないような音が
緊急時に重宝するパターンが多いです。
例えばストリングスやピアノ、ギターなど、
一年通してしょっちゅう登場するような楽器は
専用の音源を持っていれば全く問題ないのですが、
一年のうちに一回使うことがあるか無いかの楽器
例えば民族楽器のスティールパンや三線などは、
突然作ることになっても、自分の持っているソフト音源の中に
入っていなかったりします。
そういう時にハード音源を立ち上げると大体入っているので、
とりあえずはその音で曲作りを進めることができるわけです。
わざとらしい音が入っている
わざとらしい音というのは、言い換えると「リアルじゃない音」です。
こう書くと、
「リアルじゃない音なんて今どき必要なのか?」
と思う人もいるかもしれませんが、
はい、必要なんです。
これは特にマリンバやグロッケンなどの
マレット系に区別される音色に顕著に言えることなのですが
あまりにもリアルなオーケストラ音源に入っている音って
リアルすぎるゆえに、ポップな絵柄とかアニメ調とか
かわいらしい世界観とかに全然合わない時があるんですよね。
そういうジャンルや曲調の時は、
あえてハード音源に入っている「打ち込みっぽい音」を使うことで、
絶妙なチープさ、コロコロ感を出すことができるため非常に重宝します。
アナログシンセは実機が最強
ダンスミュージックや電子音楽系のアーティストは
当たり前のように使っている機材、アナログシンセです。
アナログシンセに関しては、Cubaseに入っているRetrologueや
MOOGなど伝説的名機をエミュレートしたソフトシンセも
数々存在しますが、私は断言します。
実機のアナログシンセには敵いません。
もちろん、音自体はソフトシンセの再現度も非常に高いのですが、
ソフトシンセがどう頑張っても勝てないのがその操作性です。
アナログシンセの真骨頂は、
リアルタイムにつまみを回したり操作することで生まれる
一期一会、唯一無二のサウンドです。
例えば私の持っているMS-20 miniは、フィルターに
独特の歪があり、これを回すことで「ギュイイイン!!」という
非常に強烈な効果音を制作することができますが、
どんなMIDIコントローラを用いても
この実機の操作感やリアルタイム感までは再現できません。
MS-20 mini
一度この感覚をホンモノの実機で味わってしまうと、
エミュレートされたソフトシンセには戻れません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は私がハード音源を手放しきれない理由を解説しました。
普段はソフトシンセが当たり前。と思っている方でも
1つくらいはハード音源を持ってみると新しい世界が
見えるかもしれません。
特に、効果音を作りたい方はKORG MS-20 miniなどを
持っていると非常に便利なのでオススメです。
<合わせて読みたい>
ゲームの効果音の作り方・アナログシンセの使い方【MS-20 mini】
【作曲・DTM】独学しない人はプロサウンドクリエイターになれない
ここまで読んでいただきありがとうございました!
高品質なゲーム音楽、効果音、ボイス素材が無料でダウンロードできる私のサイトに是非お越しください!
→ユーフルカの音楽素材サイト Wingless Seraph
ハード音源って凄くいいですよね〜。(持ってない。)
RolandのINTEGRA-7はホント化け物ですよね……
音色6000以上って……(^^;