【Premiere Pro】YouTube用の動画で音量調整する際にやる事【重要】




【Premiere Pro】YouTube用の動画で音量調整する際にやる事

こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカ(@YouFulca)です。

 

2020年からは本格的にYouTuberとしても活動を始めています。

 

 

昨今YouTubeに動画を投稿する方が増えていますが、

 

動画編集は出来るけど、音は目で見てわからないから、調整や編集がいまいちわからない

 

という方も多いのではないでしょうか?

 

 

今回は、そんなあなたのために適切なサウンドの調整方法をご紹介します。

 

 

Premiere Proを参照していますが、他の編集ソフトでも

 

ほとんど同じような知識で応用できますので是非ご覧ください。

 

 


BGMの追加はジャンプカット編集を終えてから

自分のトーク系動画の場合は下記の順番で作業します(細かい説明は後ほど)。

 

  1. まずはジャンプカット編集
  2. BGMを追加して音量はとりあえず-20dbにする
  3. 音声の調整をする
  4. 必要なら効果音を足して音量も調整する

 

何はともあれジャンプカット編集を行い、全体の尺を確定させてから

 

動画に適切なBGMを当てていきます。

 

(※ジャンプカット編集:不要な間を削除してテンポを良くするための編集)

 

 

そうしないと、後で尺が変わったりタイミングが変わった際に

 

二度手間になってしまうからです、

 

 

必ず、最初はBGMを入れない状態でジャンプカット編集をして

 

流れやタイミングに問題ないかを通しで確認します。

 

 

大丈夫そうであれば、プロジェクトにBGMを追加していきます。

 

そして音声を追加して調整をして、最後に効果音を追加します。

 

 

効果音に関しては、ひときわ注意が必要です。

 

 

大きすぎたり、数が多すぎると視聴者が不快に感じてしまうからです。

 

効果音の音量は、素材が個別でバラバラだったりして難しいです。

 

 

不安であれば効果音は鳴っているかギリわかる程度のボリュームにしましょう。

 

 

では、次の項目からは各流れを細かく見ていきます。

 

 


BGMを追加してオーディオトラックミキサーで大まかに調整

最初に書いた通り、BGMはジャンプカット編集を完了させてから追加します。

 

追加したら、このオーディオトラックミキサーで音量を調整します。

 

 

 

オーディオトラックミキサーは、プロジェクト上にある全ての音声や

 

BGM、効果音の音量を調整したり、エフェクトで加工したりする機能です。

 

 

メニューの「ウィンドウ」から「オーディオトラックミキサー」を選びます。

 

 

エフェクトコントロールのウィンドウに表示されるので、

 

見えていない場合はウィンドウ右上の右向き”>>”から選択します。

 

 

※オーディオ”クリップ”ミキサーと似ていますが別物なので注意!!

 

 

素材によって多少音量が変わりますが、YouTubeのサウンドライブラリを使用する場合

 

自分はとにかく何も考えず音楽のトラックをまず-20dbくらいまで一気に下げます。

 

 

この時点で、録音した音声が小さい場合もありますが、とりあえずは放っておきます。

 

 

 

私の動画はトーク系が多いため、音楽の音量が大きすぎると集中できません。

 

かといって音楽が無いと無音の間などが目立ってしまい良くありません。

 

 

なので、鳴っているのがギリわかる程度の音量で設定しています。

 

 

このバランスに関しては、いつもあなたが参考にしている登録者の多い

 

人気ユーチューバーの音量を参考にするとよいでしょう。

 

もちろん私の動画の音量でも大丈夫です。

 

 

スピーカーではなく、ヘッドフォンやイヤホンで自分の音量と交互に聞き比べながら

 

そこに合わせていく感覚で調整すると良いです。

 

 

 

次に、声がこもっていたり、音量にばらつきのある場合の微調整を行います。

 

 

これに関しては、

 

  • イコライザー
  • ダイナミック

 

という二つのエフェクターを使います。

 




 


声を聞きやすくする(イコライザ)

イコライザーというのは、音声の不要な周波数をカットしたり

 

逆に持ち上げたりして、より聞こえやすい声に加工するためのものです。

 

 

わかりやすく例えると、汚いおっさんのヒゲを剃ったり髪を切ったりして

 

人前に出しても恥ずかしくないようにする感じ。

 

 

まずはオーディオトラックミキサーの音声(マイク)のトラックの

 

上にある右向きの矢印マークを押してエフェクターラックを開きます。

 

 

 

 

すると、いくつかエフェクターを挿すための空欄がてきます。

 

 

右側についているプルダウン(下向きの矢印)を押すと

 

エフェクターのカテゴリが表示されるので、「フィルターとイコライザ」を選択し、

 

その中から「パラメトリックイコライザー」を選択します。

 

 

 

するとラックにパラメトリックイコライザーが挿入されるので、

 

そこをダブルクリックすると、イコライザのウィンドウが開きます。

 

 

 

難しそうに見えますが、とりあえず何も考えずに下記の操作をしたら大丈夫。

 

  1. 左下にある「HP」スイッチを押し、画面上のHPマークを100の右くらいにずらす
  2. 「4」と書いてあるマークを3700hzくらいまでずらす(大体でOK)
  3. 「4」のゲインを2.0db、Qを1.5にする

 

 

 

こうすることで、音声の不要な周波数(こもりやすい不要な部分)をカットして、

 

必要な周波数(声を通りやすくする部分)を持ち上げることができます。

 

 

それぞれのパラメータの意味は、動画編集ではなくサウンド編集の知識になるので

 

今回は割愛しますが、DTMをやっている方ならわかると思います。

 


声の音量を整える(ダイナミック)

この操作に関しては、私のようにカメラのマイクではなく別のマイクで音声を別撮りして

 

PCに録音していたりする人に関して特に重要になってきます

 

 

逆にカメラの音声をそのまま使用する場合は、初心者のうちはあまり必要ないです。

 

 

イコライザーの下のラックに、同様に「ダイナミック」を追加します。

 

「振幅と圧縮」の中にある「ダイナミック」を選んでください。

 

 

Premiere Proでダイナミックと呼ばれているのは

 

サウンド制作では「コンプレッサー」と呼ばれているエフェクターで、

 

声の音量のばらつきをある程度整えたりするのに使用します。

 

 

これも、サウンド編集の経験者でなければ完璧に設定するのは不可能ですので

 

まずは何も考えずに下記設定にしてください。

 

  1. 真ん中の「コンプレッサ」にチェックを入れる
  2. 比率を3~3.5にする
  3. 赤い目印が-12の右くらいまで来るように「しきい値」上げる
  4. 音量が小さい場合は、「補正」でボリュームを上げる

 

 

 

「しきい値」や「補正」の数値は、マイクの録音レベルにかなり依存するので、

 

画像の数値はあくまで参考として見てください。

 

 

こうすることで、ある程度声の音量のばらつきを整えて

 

聞こえやすい音量に調整できると思います。

 

 

 

繰り返しになりますが、

 

カメラのマイクやスマホのマイクの音をそのまま使うのであれば

 

そもそも録画時にカメラ側で音量が最適化されていることが多いので

 

初心者の場合はこのエフェクターは使用しなくてもいい場合がほとんどです。

 

 

参考にしているユーチューバーの動画と同じくらいの音量になるように

 

オーディオトラックミキサーの下部にあるフェーダーだけで調整しましょう。

 

 

特にダイナミック(コンプレッサ)は扱いが難しいので

 

あくまで聞こえにくい場合の音量の補助程度として覚えておいて下さい。

 

 


リアルタイムに音量を変える(オートメーション)

動画内で、特定のシーンでBGMを大きくしたい

 

またはBGMが流れているシーンだけ音声を切りたい、などといった

 

リアルタイムに音量を調整したい場合は、

 

オーディオクリップミキサー」を使用します。

 

 

※冒頭で紹介したオーディオ”トラック”ミキサーとは別物です

 

 

例えば下の私の動画の例の場合、特定の場面で私の作った曲を再生し、

 

その時だけマイクのボリュームを0に絞るという処理をしています。

 

 

この処理は、画像を画面をリアルタイムに動かしたりするときと同様

 

タイムラインにキーフレームを追加していくという流れになります。

 

 

 

オーディオクリップミキサーに「キーフレームに書き込み」ボタンがありますので、

 

 

タイムラインを見ながら、流したいBGMが入ってくる直前にキーフレームを置き、

 

その少し後にもう一つ置きます。

 

そして後ろに置いたキーフレームでボリュームを0にします。

 

 

 

 

復帰したいタイミングも同様に(この場合はBGMが切れた直後)

 

キーフレームをボリューム0の状態で一つ置き、そのすぐ後ろにもう一つ置きます。

 

後ろのキーフレームで元のボリュームに戻します。

 

 

こうすれば、特定の場所だけBGMを流しつつマイクから入る

 

音声や雑音を聞こえないように処理することができます!

 

 


効果音の音量調整は慎重に!乱用注意!

冒頭の項目でも書きましたが、

 

効果音は一つ一つの素材の音量にばらつきがあるため

 

ある場面では小さいのにある場面ではうるさすぎる、といった事が起きがち。

 

 

面倒くさがらず、必ず一つ一つの音量を適切に調整しましょう。

 

 

また、ヘッドフォンで作業しているときの再生ボリュームが大きすぎると、

 

効果音の音量を適切に判断できなくなります。

 

周りの音が十分聞こえるような環境で作業しましょう。

 

 

 

効果音の中で、特に打撃音やシャキーン!といった刺激の強い音は

 

大きすぎたり、あまりにも連続すると視聴者のストレスになります。

 

 

動画がにぎやかになるので初心者ほどやりがちな効果音の使い過ぎですが、

 

豪華に聞こえるからと安易に乱用すると逆効果です。

 

初心者のうちはくれぐれも乱用は控えましょう。

 

 

ラファエルさんなど、編集が凝っている人気ユーチューバーの動画では

 

効果音も多く使われていますが、あれはその道のプロが編集しており

 

場面場面で適切な効果音をプロが厳選して的確なボリュームで使っています。

 

 

正しい音量バランスがわからないという場合は、

 

鳴っているのがギリギリわかるくらいにしておくのが無難です。

 

 

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