同人ゲーム音楽アレンジの先駆けS.S.H
こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカ(@YouFulca)です。
私がDTMを始める少し前。今から17年ほど前でしょうか。
時は2000年~2001年くらい。
当時はまだパソコンのスペックも今とは比べ物にならないほど低く、
インターネットもADSLが主流でした。
若い方は知らないかもしれませんが、mp3を一つ落とすのに15分とかかかっていた時代です。
その時代にあって、同人音楽業界でひときわ盛り上がっていた文化があります。
ゲームミュージックのアレンジです。
DTMではまだまだソフト音源の普及率は低く、
DTMerたちは「俺はこのハード音源持ってる」的なものを
ホームページの使用機材のところに書いていました。
Roland SC-8850や、YAMAHA MU2000はその中でもとても高価(10万円くらい)だったので、
当時の私はその廉価版であったMU500に落ち着いていました。
当然ハード音源なので、今のソフト音源とは比較にならないほど
楽器の再現率は低かったものです。
そこに彗星のごとく現れたのがこの埼玉最終兵器、通称S.S.Hでした。
彼は(兄弟で作っていたとされているので彼ら、が正しいかも)
YAMAHAのMU2000というハード音源を武器に、
音源一つで作ったとは信じられないほど強烈にかっこいいメタルアレンジを
次々と作り出しました。
正直、素人で耳も肥えてない私でしたが、マジで生のギターの音だと思ってました。
↓MU2000
通称「爆裂MIDIコンテスト」と呼ばれるネット上の大会があったのですが
(MIDIって!!時代を感じますね)
その第四回大会で優勝したギルティギアの『Holy Orders -Be Just or Be Dead-』のmp3を
はじめて聞いたときなんて鳥肌モノでした。
かっこよすぎて小便8リットルくらい漏らしました。
何を隠そう、この私も強烈なフォロワーで、
彼のmidiの中身をのぞいては打ち込みテクをパクっていたものです(笑)。
midiを公開してくれていると言うことは、
打ち込みテクニックと楽譜を見せてくれているのと同じことですからね。
彼のおかげでメタルに目覚めたと言っても過言ではありません。
この数年後にイタリアのシンフォニックメタルバンドRhapsody(現:Rhapsody of Fire)と
衝撃の出会いを果たすのですが、それはまた別の機会に…。
私のサイトは今でこそ素材サイトとしてやっていますが、もともとは違うURLで、
ゲーム音楽のアレンジをメインにおいていたサイトだったのです。
最初にアレンジしたのはギルティギアの「Writhe in pain」だったと思います。
今でも大好きな曲です。
YouTubeで埼玉最終兵器と検索すると当時の音源がそのまま出てきます。懐かしいー!!!
Lix氏、あず♪氏…皆それぞれの道へ
クールなトランスアレンジを得意としていたLix氏、
癒し系ピアノアレンジを得意としていたあず♪氏など、
当時S.S.H氏と引けをとらないほど人気を博していたDTMerの方々。
音楽を始めたばかりの私からしたら、まさに雲の上の存在。憧れの的でした。
当時ユーフルカという名前ではありませんでしたがLix氏にミックスに関して
アドバイスを貰ったこともありました。
今ふと思い出して検索してみたところ、どうやら皆さん今なお現役で音楽活動をしているようですね。
Lix氏はまだバリバリアレンジ活動をしているみたいです。
あず♪氏はプロとして楽曲提供をなどされているようです。
あれから15年以上も経って、遠いところまで来たものだ、と秋の夜長にビールを飲みつつ感傷に浸る
アラサーのおっさん、ユーフルカでした。
ハード音源縛りで曲作ってみようとしたけど…
ここは一つ、初心に帰ってハード音源1つだけで曲を作ってみようと思いました。
・・・・・。
あ、そうか1パートずつ録音しなくちゃいけないのか…。
あ、そうかギターのミュートは専用の音色を使わなきゃいけないのか…。
あれ?YAMAHAのオケヒ(オーケストラヒットの音)ってこんなんだっけ?
・・・・。
めんどくせ。
秒でやめました。
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