こんにちは、サウンドクリエイターのユーフルカ(@YouFulca)です。
一般的なサウンドクリエイターやDTMのブログに比べて
なんて効果音に対するリスペクトが高いブログでしょうか(笑)
効果音と言うのは、大きく分けて二種類あります。
すなわち現実に存在する「リアル志向SE」と、
もう一つは現実には無い「デフォルメSE」です。
例えば、銃を撃つ効果音にもこの二種類が存在します。
本物の銃声はコチラ。
一方デフォルメされた銃声はコチラ(音源モジュールに入っていたものを加工したもの)
前者はリアリティと臨場感を追及するため
FPSなどのリアル志向なゲームで使用されることが多く、重低音が聴いていますが
説明されないと何が破裂した音なのかわかりません。
銃声かも知れないし、大砲かもしれません。
(ちなみにこれは22口径のピストルの音だそうです。意外と強烈な音ですよね)
後者はアニメや刑事ドラマなんかでよく聞くタイプの音ですね。
低音が無くあまり迫力はないですが絵が無くともこの音を聴くだけで
「あ、銃を撃ったんだ」とわかる音です。
コレは数年前私がユニバーサルスタジオジャパンに遊びに行ったときに感じたこと。
「ウォーターワールド」という観客参加ショー型の人気アトラクションがあり、
そのショーでは頻繁に銃が使用されるのですが、アクションシーンで銃を撃つときの効果音が、
火薬が破裂する音だけでした。
大体ああいうショーと言うのは裏方がショーで俳優の動きを見ながらリアルタイムで
音を再生したりしていると思うのですが、もはやそれすら無かったように感じました。
これがどういうことを招くかと言うと。。。
例えば遠くからショーを見ているとき、銃を撃った人がコチラから見ると
柱か何かに隠れているとします。
このとき、銃声のSEが「バキューーン!!」と鳴ってくれたら見えていなくても
「銃を撃ったんだな」という情報が伝わりわかりやすいのですが、
ただの破裂音が「パン、パン」と響くだけでは、銃を撃ったのか、
それとも何かが破裂したり爆発した音なのか、わからないのです。
効果音はその音単体で状況すら説明できてしまうほど重要なものです。
しかも、リアルな音よりもデフォルメされた音のほうが状況がわかりやすくなったりします。
これはひとえに、先人たちの偉業です。
今は一般的になった必殺仕事人系の音、いわゆる「デュクシ」や、時代劇の斬撃の効果音を作った
先人たちのセンスには今も驚くばかりです。
何も前例が無い時代にあの殴る音、切る音を生み出した、まさに効果音界の神々たちの業です。
※ちなみに現在のウォーターワールドではどうなっているか不明です。ちゃんとSE付いたのかな?
<合わせて読みたい>
ゲームの効果音の作り方・アナログシンセの使い方【MS-20 mini】
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